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看護婦不足は解消できるか―日本看護協会主催緊急フォーラム「看護マンパワーの確保と財源」開かれる
pp.12
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901789
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11月17日(土),標記のフォーラムが東京銀座・ガスホールにて開かれた.11月9日には看護婦の増員を求め医労連が21年ぶりに全国統一ストを行なうなど,看護婦不足が社会問題化しつつある中での開催とあって,会場は立ち見を含む440人の入場者で埋まった.パネラーは,有田幸子(日看協会長),中島みち(作家),冨岡悟(厚生省看護問題調整官),吉田清彦(日本医師会常任理事〉,諸橋芳夫(日本病院会会長),西村周三(京都大学経済学部教授)の各氏,司会を南裕子氏(聖路加看護大学教授)が務めた.
有田氏が日本の看護婦の置かれている現状を述べたあと,厚生省看護検討会委員も務めたことのある中島氏は,看護を受けた患者・家族の立場から看護労働の大変さを語り,その仕事への強い共感を表明.世界情勢も含めて価値観の転換が図られつつある中で,看護問題も近々大きく動く可能性があると述べ,看護職を勇気づけた.
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