新人看護職議員の永田町だより・1 いま,国政の場では―看護職出身の2人の国会議員による活動日記
参議院議員として一年―看護婦不足が叫ばれるさ中で
清水 嘉与子
1,2
1参議院
2自由民主党
pp.58
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901796
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10月3日、今朝から東西ドイツの統合のニュースでもちきりです。昨年11月ベルリンの壁が破られてから、いつかは必ずと思っていましたが、こんなに早いとは全く驚きです。つい先週、安倍訪ソ議員団に加わってモスクワとレニングラードを訪れ、社会主義計画経済から市場経済へと動きつつある中で、人びとがつきあたっている混乱や矛盾をかいま見てきたばかりですので、これから東ドイツが西ドイツ経済に同化していくためには困難な問題がたくさんあるだろうという想像はつくのですが、でも「歓喜の歌」を聞いていて胸が熱くなりました。
今日は六時間コースで決算委員会が開かれました。案件は昭和62年度予算の決算状況の審査。この移り変わりの早い時代に三年も前の決算とは何事かと思われるかも知れませんが、この決算委員会では必ずしも62年度決算のことだけ審議しなくてもいいようで、現に一番手の社会党の質疑者は、イラク問題をとりあげて、日本の中東貢献策を質し、政府が検討している国連平和協力法の内容を探る、といったものでした。自民党は12目から臨峙国会を開会するべく野党に提案したそうですから、来週はきっと自民党本部で国連平和協力法をめぐっての議論が活発になされることでしょう。医療協力の先遣隊が既に派遣されています。現行憲法下で日本に何ができるのか、しなければならないのか、真剣に考えたいと思います。
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