連載 シネ・プロフィル・19
『第三の男』のアリダ・ヴァリ
片場 嘉明
1
1原生中央病院・外科
pp.487
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901657
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『苦い米』のシルバーナ・マンガーノに続くソフィア・ローレンなど豊満な姿態の開放的なイタリア女優のなかで,対照的なアリダ・ヴァリの内に秘めた魅力は忘れ難い。
キャロル・リード監督の「第三の男』は,20世紀の映像論や西欧文化論にまで引用される傑作である。だが,映画少年には,毅然とした女性を初めて意識させてくれた作品として印象深く,その女性こそアリダ・ヴァリであった。
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