文学にみる病いと老い(96)
第三の男
長井 苑子
,
泉 孝英
pp.102-108
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.12_0102-0108
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今年は,第二次世界大戦*1 が終わって71年目である。現代史*2 を高校できちんと教わっていたわけではないが,大戦前後の欧州の状況は,本や映画である程度のイメージを持っている。なかでも,爆撃で廃墟同然と化したウィーン*3 を舞台とした『第三の男』は,実は,本よりも映画のイメージが強い。趣味のギター*4 仲間とアンサンブル*5 を組んだとき,主題曲みたいなものを何にするかが問題となったとき,反対なく決定したのが,アントン・カラス*6 のチター*7 の演奏で有名になった『第三の男』であった。
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