研究報告
治験コーディネーターの業務に関する研究
小原 泉
1
,
江向 洋子
1
,
坂本 照美
2
,
長前 キミ子
2
,
中尾 みどり
3
,
高戸 サチヱ
3
,
中村 直子
4
,
益子 照江
4
1国立がんセンター東病院
2国立がんセンター中央病院
3国立循環器病センター
4国立国際医療センター
pp.371-375
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901418
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本研究の目的は,治験コーディネーターの業務の特徴を明らかにし,業務内容を評価することである。対象は,国立高度専門医療施設の常勤治験コーディネーター4名で,独自に作成した調査用紙を用いて業務内容とその所要時間を調査した。
その結果,所要時間の長い業務は「治験の実施」であり,なかでも「被験者ケア」の占める割合が高かった。また,担当治験に直接関係しない「その他の業務」が占める割合も高かったことは,各施設とも常勤専任治験コーディネーターが調査対象者1名のみであったことが影響していると考えられた。
治験コーディネーターは治験の倫理性,科学性,信頼性の向上に直結する業務を行なっているが,業務内容の質的な評価は今後の課題である。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.