特別記事
万全の対策が針刺し事故による職業感染を防ぐ
リサ M ブラック
1,2
1米国ネバダ州看護協会
2全米看護協会
pp.360-365
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901416
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それは針刺し事故から始まった
私は米国ネバダ州レノから針刺し事故防止を訴える30歳の看護婦です。
1997年10月18日のことです。私は,ある地方病院で末期エイズ患者のケアを担当していました。その晩,患者の点滴チューブに血が逆流して,チューブが塞がっているのに気がつきました。急いでラインを確保しないと,血管確保をやり直さなければなりません。そこで,凝固した血液をフラッシュしようと,3ccの注射器に生理食塩水を注入して点滴ラインのゴムボートに差し込みました。そのとき,驚いた患者が腕をぐいと動かしたため,点滴ラインの針がゴムボートからはずれ,私の左の手のひらに突き刺さったのです。
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