特集 医療従事者を針刺し事故から守る
針刺し事故後の感染予防策
向野 賢治
1
1福岡大学病院感染対策室
pp.432-435
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901432
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はじめに
針刺し事故が起きてしまった。さあどうするか。
針刺し事故に対する十分な認識と周到な準備がなければ,職員はパニックに陥ってしまう。しかし,それらがあれば,慌てることは何もない。
インフェクションコントロールドクター(ICD)やインフェクションコントロールナース(ICN)などの感染対策担当者は,予防対策の充実にとどまらず,針刺し事故を起こした職員が慌てなくて済むように,事故後対策をも確実に整備しておくべきである。専任の感染対策担当者がいない場合は,管理者にその働きが期待される。
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