連載 ケアギビングのためのリーダーシップ・4
リーダーの条件―良い仕事をつなげる
穀山 聰子
1
1愛媛大学医学部看護学科
pp.312-315
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901405
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
ケアギビングは,リーダーシップによるところが大きい。看護のリーダーシップは,良い仕事をし,善く生きようとする人から発揮される。ケアギビングの過程の困難や苦しさを,人々が希望を持ち続けて乗り越えたとき,そこにはきっとリーダーがいる。リーダーの能力は,その権力の大きさ,影響力,知名度などでは測れない。それらは,悪い仕事をする人にも備わっている場合があるからだ。看護のリーダーシップは,看護を価値ある,希望ある仕事にする力量で測られる。それは,悪い仕事に対処する力でもある。
リーダーシップには公式の権限がある場合も,ない場合もある。また,同じ人でも,あるときにはリーダーシップをとることに成功し,あるときには失敗する。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.