特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
胸部:概論
撮影条件の良い胸部単純X線検査とは
望月 博之
1
MOCHIZUKI Hiroyuki
1
1東海大学医学部付属八王子病院小児科
pp.393-396
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000085
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はじめに
小児の呼吸器疾患は,気道感染症のみならず,先天性疾患やアレルギー疾患など,多岐に及ぶことが知られている1)。さらに新生児から思春期の学童までの成長・発達に関連する諸因子が加わるため,同じ範疇の疾患であっても,年齢により症状や重症度に相違がみられる。このため,小児の呼吸器疾患の鑑別診断や治療の効果判定において画像診断は重要であり,可能なかぎり撮影条件の良い画像が求められるのは必然である。これは,関心領域が主治医の意図するごとく鮮明に描出されることを意味するが,どうすれば診療上満足のいく画像が得られるのかについて,考察を加えた。
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