実践報告
看護現場でEBNを実践していくために
岩戸 千秋
1
1大阪赤十字病院眼科外来
pp.563-566
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901238
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EBM/N研究会発足の経緯
筆者の所属するEBM/N研究会は,1997年に準備会をスタートさせ,1998年3月に第1回研究会を開催することができた。研究会のメンバーのうち,特にナースのメンバーにとっては,EBNについての正確な知識をもたないなかでの発足であったが,幸いオックスフォードでコクラン共同計画の研修を終えて帰国されたばかりの,医療問題研究会の柳元和氏よりEBMについての講演を受けることができた。この講演で,私たちの問題意識が芽生えてきた。しかし,正直に言えば,私たちにとって,EBMの講演は難しく,現実の看護実践から遠いものであった。そこで,「何をどこから開始すればよいのか」討論し,「とにかく日常業務の中で疑問に感じたことからまず調べる」ことになった。
このような経緯で始まった研究会であったが,看護実践を見直し,徐々にではあるが,その成果を得られてきているので,私たちの活動について述べてみたい。
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