特集 薬剤部と連携して事故を防止する
病棟薬剤師の活動を可能にするチーム医療
峯村 純子
1
,
松田 厚惠
2
,
市川 幾恵
2
,
村山 純一郎
1
1昭和大学病院薬剤部
2昭和大学病院看護部
pp.965-970
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
医薬分業の推進に伴い,病院薬剤師の業務は,外来患者の調剤から入院患者の薬学的管理にシフトしている。具体的には,病棟における患者への服薬指導と薬歴管理,医師および他の医療従事者への医薬情報の提供を行なう薬剤管理業務の展開と充実が急速に進められている。これらは,患者が使用する医薬品による副作用や相互作用を防ぎ,科学的根拠に基づいた,適正で効率が良く,しかも安全な薬物療法の提供が目的である。
医療機関は,常に質の高い医療を患者に提供するとともに,医療の質を維持する義務があり,たゆまぬ努力をしている。しかし,医療機関の事情,あるいは診療科の特殊性による薬物療法の違い,あるいは,薬剤師の新旧交代などによる薬物療法の質的変化が懸念される場合もある。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.