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特集 精神医療体系のなかでの精神病院の位置づけ
精神病院の機能とその限界
第63回日本精神神経学会総会シンポジウム
精神病院での社会復帰活動はどこまで可能か
The Limit of Rehabilitation Trials in Mental Hospital
白石 順吉
1
J. Siraishi
1
1岩手保養院
1Iwate Hoyōin
pp.569-573
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201038
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I.主題について
現下日本の精神科医療体系を論ずる場合,精神科総病床数の実に80%を民間の精神病院で占めている事実をわれわれはまず認めねばならない。
著者はかかる特殊な条件下で「精神病院での社会復帰」を論ずる一方法として,自分の勤務している岩手保養院の現状を分析して各種の問題点を指摘し,解決策を考えてみることにした。岩手保養院は設立までの過程,こんにちにいたる経過,経営方針,建物敷地の規模,人員配置からみた医療体系,地域問題などのどのひとつをとりあげても,良くも悪くも現代の民間中小病院の代表的性格を備えていると考えられるからである。
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