薬剤部と看護部の連携―チームで取り組むリスク管理

はじめに

薬剤関連の事故が多いという事実から

　最近の医療事故調査によると，インシデントを含め，薬剤関連の事故が最も多いといわれている。日本看護協会のリスクマネジメント検討委員会は，首都圏11病院の257件を分類した結果，誤薬事故の背景となった要因のなかで，医師は記載ミス，薬剤師は薬剤の知識不足，看護職は与薬時の確認不足が多かったと報告している^1）。