特別記事
これからの看護管理者に必要な9つの能力―マーガレット・ソヴィーの論考に学ぶ
草刈 淳子
1
1千葉大学看護学部
pp.57-62
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901081
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はじめに
私がマーガレット・ソヴィー(Dr. Margaret Sovie,ペンシルヴァニア大学看護学部教授)の名を初めて知ったのは,1983年に「病院看護婦のキャリア発達を支援する」1)と題する論文を紹介する機会をもったときである。この論文は,看護職は入職してからどのように職業人として育っていくのかについて述べ,そして,看護管理者はそのことをよく理解してスタッフを育成し,看護の全職歴を通して立派に育むための長期的な展望をもち,本人自らが計画するキャリア開発の方向を世話することが重要だという主旨であった。当時,日本で「キャリア」といえば,役人の上級職試験に合格した,いわゆるキャリア組の法律事務官を指すのが常識の時代であったから,将来への展望が拓かれる思いで,早速抄訳して紹介した次第であった。
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