文献レビュー
米国におけるクリティカルパスの効果研究の現状
阿部 俊子
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.120-130
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900956
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クリティカルパスの始まり
1950年代,クリティカルパス法(Critical Path Method)は,製油産業や化学産業において,複雑な仕事内容と時間を管理するプロジェクト管理の手法として用いられた.現在も工学,コンピュータのソフトウエア,さらに建築業界で用いられている.
この方法が医療ケアの業界に取り入れられたのは1980年代初頭,米国ボストンのニューイングランド医療センター(New England Medical Center)のザンダー(Zander)氏が,クリニカル・パスウェイ(Clinical Pathway)として使用したのが初めである.その後,多くの病院でこのクリティカルパスが実践的に使用された.
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