[短期連載] クリティカル・パス—現在の焦点・1【新連載】
クリティカルパスとは何か
阿部 俊子
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.544-547
発行日 1998年6月1日
Published Date 1998/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905608
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クリティカルパス(CP)とは何か
クリティカルパス(Clitical Path;以下CP)は最近では,日.本でもかなり使われ始めている.アメリカでは病院の3分の1が臨床でCPを使用している.CPとは,一定の疾病や疾患を持つ患者に対して,入院指導,検査,食事指導,安静度,理学療法,退院指導などがルティーンとして,時間軸を横軸,ケア介入を縦軸にして,スケジュール表のようにまとめてあるものである.入院後何日目には,何をどの程度行なわなければいけないかが明確になっている.
このCPは,アメリカのマサチューセッツ州のニューイングランドメディカルセンターでカレン・ザンダー氏を中心に1985年頃に開発された.ザンダー氏はこれらのCPをケアマップとして登録商標とし,1989年に独自のコンサルタント会社を設立した.ケアマップという名称は,ザンダー氏の会社のコンサルトと許可を得なければ使用できない.CPに関して現在使われている名称はアメリカでも多くある.
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