特集 1年目ナースの危機
「この職場でよかった」と言える新人教育を
神楽坂 正美
pp.28-33
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900893
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はじめに
毎年のことではあるが,4月になると看護の専門教育を修了したばかりの新人看護婦(以下,新人)が全国の医療施設にやってくる.
ここ数年来,その彼らが,配属された職場になじめなかったり,リアリティショックから抜け出せなかったりして,仕事を継続することが難しくなり,入職後数週間から数か月で職場から戦線離脱してゆくケースが増えているという話を聞く.しかし,この問題は今に始まったことではなく,都市の大病院あたりでは多かれ少なかれ日常茶飯事の現象であるような気もする.なぜ,このような問題が解決されずに,むしろますます深刻になってきてしまっているのであろうか.
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