特集 変革期に看護の未来を見据える
地域型リハビリテーションを可能にするもの
田村 キミ子
1
1近森リハビリテーション病院
pp.658-663
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900876
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リハビリテーションの目標は,障害を持った人が,破綻した日常生活を立て直し,再び家庭や社会の中で生き生きとたくましく生活が送れるように,援助することである.私たちの近森リハビリテーション病院では,いかに患者さんの生活を再建していくか,日常生活の自立度を上げていくかを中心に,すべてのスタッフが日夜悪戦苦闘している.
生活に重点を置いていれば当然,仮の宿である病院から,在宅での生活支援までも考えていかなければならない.そう考えると必然的に,訪問看護ステーションが必要になり,ショートステイやデイケアが可能な老人保健施設ができ,さらに在宅介護支援センター,ヘルパーステーションと,必要にかられてアメーバのように細胞増殖をしてきた.そして現在これらが「在宅総合ケアセンター近森」として1か所にまとまり,いろいろな事情や背景を背負った患者さん1人ひとりの生活を,全体で複合的に支援している.
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