連載 せんねん村村長 老いを地域で活かす・1【新連載】
家族の絆・地域との共生を可能にするもの
中澤 明子
1
1社会福祉法人せんねん村
pp.874-877
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101453
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地域と医療・福祉の関係は常に古くて新しいと思う毎日です。30年前から大して変わっていないこともあれば,大きく変わっていることもあるように思います。同じ目標に向かって動き続けているのに一向にゴールが見えません。ゴールに近づいたように思うと,そこには新たな課題が横たわっているのです。
次々と地域の人々が要介護状態になり,「この方もついに」という感慨にとらわれます。高校時代の同級生がせんねん村の利用者として来られたときには,感慨を通り越して,自分の年齢を痛感しました。要介護という状態は本人だけでなく家族も初体験であり,新たな試練で,相談に駆け込まれる方が常に切羽詰っておられるということはあまり変わっていないといえます。
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