特集 変革期に看護の未来を見据える
「はやる」精神病院をめざして―急性期治療病棟の開設
渡辺 勝次
1
1積善会曽我病院
pp.664-669
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900877
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はじめに
精神医療の変遷
1965年の精神衛生法により,入院中心から地域精神保健.医療中心への方向性が打ち出されたが,入院患者はむしろ増加し,大きな変化がないまま二十数年が経過した.
その後,U病院事件(入院患者への暴力,強制労働など)が起きたのをきっかけに,厚生省は信書,電話,面会に関する基本的なガイドラインを出し,指導強化を図るとともに,精神障害者の人権擁護と社会復帰を図る視点から,1988年に約40年続いた精神衛生法から精神保健法へと法律を大幅に改正するに至った.さらに,1995年の改正では,障害者基本法にそって精神障害者に保健福祉手帳の制度が創設され,精神保健福祉法(略称)として現在に至っている.
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