連載 座談会シリーズ 看護実践における倫理性・3
産婦人科領域
妊産婦の思いを傾聴するスペシャリストとして
池田 富士子
1
,
小竹 久美子
2
,
村上 睦子
3
1済生会宇都宮病院産科
2まつしま産婦人科小児科病院
3日本赤十字社医療センター看護部
pp.134-141
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900771
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産婦のニーズへの気づき
村上 今日は,産婦入科領域の婦長のお二人にお話をうかがいます.人をどのように見るか,どのように接するかということが「倫理」の始まりであると考えますが,産婦人科領域での対応はどうでしょうか.妊産婦の個別性や価値観の尊重をめざした改革の時期にあるように思いますが…….
池田 そうですね.時代の流れで年々分娩数が減少していることも影響しているのでしょうか,スタッフが自分たちの産科看護を見直すようになって,産婦のニーズにそった分娩が主体となっています,当院は,建物の老朽化に伴って,去年新築・移転しましたが,それを機に産科病棟でも自分たちの医療・看護を見直そうと医師と話し合い,設備面なども改善してきました.
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