特集 魅力的な婦長
人との関わりの真ん中で
安部 陽子
1
1兵庫県立こども病院看護部
pp.497-500
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900665
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はじめに
患者自身が病院を選択したり,医療内容に対して自己決定権をもつことができるようになり,チーム医療における看護職の役割と責任はますます重く,社会的にその責任を問われるようになってきている.また,看護婦数の需要が満たされ,中高年化が進み,平均年齢も高くなりつつあることや,大学卒の看護婦が年々増加していくようになると,看護婦1人ひとりの仕事に対する考え・価値や,ニーズも多種多様であると思う.このような状況下で,婦長に求められる役割は重く,厳しく拡大化の傾向にある.
たいへん私的なことであるが,今回のテーマである「魅力的な婦長」で原稿依頼があった時には,私は看護部次長兼婦長という役割で仕事をしていた.しかし,4月の人事異動で職場と役割に変化があり,婦長としての役割が終わり,次長としての仕事に専念することになった.婦長としての私自身を振り返る機会として,また今後は婦長という役割で活躍する人たちを支援する立場で,「魅力的な婦長」について,私の経験を整理し,考えを述べてみたい.
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