連載 保健婦はおもしろい
人と人との関わりの中で
友安 賀代子
1
1福井県勝山市保健衛生課
pp.163
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900436
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看護職が3Kとか言われていますが,私が看護学生になったのは十数年前のこと。専業主婦だった母が,「結婚前まで続けていた仕事をやめなければ良かった。女も職業を持っていた方が良い」と言い続けていたのが,心の中にあったためかもしれません。進路を決めるのに,技術を身につけるということで選んだ看護学生の時,保健所実習でS婦長が「看護婦もやりがいのある仕事だけど保健婦はいいわよー。いつまでも勉強できるしね」という言葉で,保健婦の道を選んで十数年になります。
勝山市は人口3万人,繊維工業と農業を基盤産業とする水と緑の豊かな田園都市です。近年は,越前大仏や平泉寺周辺と法恩寺山リゾート開発,また,日本で初めてイグアノドン科恐竜の歯の化石が発見されるなど「恐竜時代のタイムカプセル」として「太古のロマンと出逢える街」というキャッチフレーズで推進中です。また,勤勉な土地柄で,特に女性の就業率が高く夫婦で勤めているため,日中は老人だけで留守を守り,一旦寝込むと介護の手が足りないのが現実です。
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