特集 専門看護婦の導入は病院を変える―横浜市立市民病院の現状
病棟婦長と専門看護婦
西川 美智子
1
1横浜市立市民病院
pp.345-348
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900640
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リエゾン精神専門看護婦との出会い
当院に専門看護婦が試行導入された1993(平成5)年4月に,私も新任婦長として他病院から異動し,産婦人科病棟の看護管理を任された.同じ自治体の病院でも運営にあたっての考え方や風土に違いがあり,まったく未知の世界に飛び込んだようであった.
当時の私は,たとえて言うならば,電車の吊り輪を支えに立っていた状態だった.そのような自分の姿を認識できるわけもなく,私の部下である看護婦たちは,遠巻きにわけのわからない新任婦長を観察していたようである.上司である副看護部長は,心配そうに声を掛けてくれたのだが,私にはまだ受け入れられる余裕はなかった.
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