特集 固定チームナーシング(継続受持ち方式)
[シンポジウム]固定チームナーシングの導入と運営
病棟婦長の立場から
藤吉 泰枝
1
1兵庫県立塚口病院
pp.158-161
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902179
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病棟の運営とチーム分け
私は「病棟の運営とチーム分け」について婦長の立場で述べたいと思います.数年前になりますが病棟運営が危機状態に陥ったことがありました.悩んだあげく私は自分の管理の看護理念を大切にしたいと思ったのですが,その時,固定チームナーシングの力を再確認することになりました.その経験をお話しながらテーマにつなげたいと思います.
まず,どのような看護方式をとろうとも,円滑なチーム活動を展開していく上で大切なことは,その組織の中で,自分のポジションとして何が上司から期待されているのかを知ること,また,それをメンバーに知らせることだと考えています.表1に「組織メンバーに期待される行動の考え方」を示しましたが,看護部長から何を期待され何を求められているかを知り,一方では,メンバーに病棟の運営上の問題や自分のしたい看護を伝える努力をし,その上で病棟の看護方針を決定します(表2)
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