特集 婦長登用の基準と条件
「組織文化を担う人」としての婦長に期待
石垣 靖子
1
1東札幌病院・看護部
pp.852-855
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900431
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はじめに
社会は今,大きな転換の時を迎えており,医療・福祉の面でもこれまでにない変革が迫られている.人口の高齢化や慢性疾患の増加は,当然医療のあり方にも影響を与えている.それに伴って看護に対する役割期待も拡大し,看護職の副院長も年々増加している.医療を取り巻くこのような社会環境のなかで,中間管理職としての婦長の役割も当然変化してきた.
婦長登用の基準や条件には,一般的な原則があり,たとえば,人格や識見をはじめ個人の資質,指導力などが望ましい条件として考えられてきた.当院でも,個人の経験や周囲との調整能力を重視した時期から,病院の理念や哲学を共有し,専門職として自立した人,すなわち組織文化をともに創造していける人が重視されるようになってきた.
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