特集 活性化を目指す
病院の設立理念に基づいた活性化への取り組み
日向 幸子
1
,
黒岩 あゆみ
1
,
佐塚 道子
1
,
征矢野 文恵
1
1佐久総合病院
pp.230-235
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900175
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はじめに
私どもの佐久総合病院の運営と患者サービスについては,大変ユニークなものがあると思っている.今日の看護管理についても,病院創立当初より若月俊一院長のオリジナルな発想が大きな影響を及ぼしている.この45年間にわたって,院長と一緒に働いてきた私は,その初心と今日の活性化との連携をぜひまとめてみたい.
1945(昭和20)年,若月院長(当時外科医長)が赴任した時は,病院とは名ばかり,診療所みたいな木造建物だった.前の老院長(その後約1年でやめられ,若月先生が院長となった)と,卒業したばかりの女医さんの2人だけで,障子に畳敷きの病棟は,物置きや看護婦の寄宿舎として使用しているありさま.創立後1年もたつのに,入院患者を1人も入れたことがなかったという.
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