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病院設備協會設立について
病院設備協会
pp.102-103
発行日 1953年11月1日
Published Date 1953/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200729
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医学の発達,医療技術の進歩に伴い近代に於ては病院が医療の中核をなすに到りました。病院は近代医療に必要な種々の器械装置や専門家を集めて診療に当る許りでなく病気の回復に必要な環境を整えることが必要で,病院の規模や構造は漸次大且復雑化して来ました。かくて今や病院経営の能率化,合理化のために近代的病院管理方式が我が国の病院にとりいれられつつあります。
病院の能率化,合理化を図るためには一定度の機械化が是非必要で,それには先づ設備の改善から始められなければなりません。併し従来我が国には病院設備について何らの規格も標準もなく野放し状態にありましたので使用者である病院では病院設備に関する認識が必ずしも充分でなく,製品の選定に当つても取捨選択に迷う場合が多く何らかの調整機関の出現が要望せられていたのであります。そこで今般病院設備に関心を有せられる同志を糾合し病院設備について互いに研究をし,改善を重ね,よいものを博く普及して我が国病院の近代化を促進しようという目的で「病院設備協会」を設立することとなりました。この趣旨に賛同せられる方々の積極的な御参加を期待して止みません。
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