特集 看護管理者のコンピテンシー・モデルの実践的活用 国家公務員共済組合連合会の運用から
訪問看護からみたコンピテンシー・モデル
中村 隆則
1
1ホウカンTOKYO台東
pp.714
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202462
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⦿KKRの看護管理者のコンピテンシー・モデルとの出合い
私は2021年から活動の場を在宅に求め,訪問看護ステーションの所長として働き始めた。日本看護協会が看護管理者に求められる能力や管理指標を示しているが,私の看護管理経験が乏しかったこともあり,その理解が不十分な状況であった。臨床,看護教員という私のこれまでの経歴を通して出会った優れた看護管理者の実践を思い出し,反すうしながら組織づくりをしていたが,自身の目指すリーダー像が漠然としていることでうまく行かないことが多く,不安と焦りが積み重なる日々を送っていた。
そんな中,「看護管理者のコンピテンシー・モデル」(以下,コンピテンシー・モデル)に関する佐藤八重子前・九段坂病院 看護部長の講義を拝聴する機会があり,これまで漠然としていたリーダーの在り方に整理がつき,理解が深まった。看護管理者としてまるで霧が晴れたように視野が広がり,これまでと全く異なる景色が広がっているのを感じた。コンピテンシー・モデルとの出合いは,私にとってそれほどまでに衝撃的であった。
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