特集 真に求められる地域包括ケア病棟とは 2022年度診療報酬改定を踏まえて
—【実践報告】豊郷病院の取り組み—「認知症対応型地域包括ケア病棟」の実践—住み慣れたなじみの場所で暮らし続けるための包括的支援
川口 恵子
1
,
堀尾 素子
2
,
西村 美穂
3
1公益財団法人豊郷病院 看護部 地域包括ケア病棟
2公益財団法人豊郷病院 在宅療養サポートセンター「とよサポ」
3公益財団法人豊郷病院 看護部
pp.896-900
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202265
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公益財団法人豊郷病院は滋賀県東部の湖東医療圏に所在し,一般,精神科,療養の各機能を有する複合型医療機関。1995年に認知症疾患医療センターを開設したことを契機に,同地域における認知症ケアの拠点となっている。2016年には認知症初期集中支援チームと,認知症患者の病院と地域での療養をつなぐための在宅療養サポートセンター「とよサポ」を開設した。
2019年には,さまざまな病期にある認知症患者に,できる限り住み慣れたなじみの場所での暮らしを継続してもらうための調整の場として「認知症対応型地域包括ケア病棟」を開設し,前述した既存の院内機能と有機的に連携して,包括的な認知症ケアを提供している。本稿では,同病棟の実践を中心に報告する。
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