連載 次世代を担う看護管理者の育成 看護管理者研修から見える未来・8
神奈川リハビリテーション病院 シャドウイングを活用した次世代の看護管理者を育成する2つの研修
渡辺 美加子
1
,
渡辺 美和
1
1神奈川リハビリテーション病院
pp.408-413
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202154
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神奈川リハビリテーション病院の概要と看護管理者の育成
近年,社会情勢の変化や看護対象者の複雑化・多様化への対応に加え,働き方改革や多様性を活かすダイバーシティ・マネジメントが求められている。これらに対応できるマネジメント能力の優れた中間管理者(看護師長相当)の育成は先送りできず,「次世代看護管理者の育成」は急務となっている。
しかし,看護管理者としてのキャリアを望む看護師は決して多くはない。日本看護協会が2010年に実施した看護師長への全国的調査によると,「看護師長になりたくなかった」という回答が44%であった1)。その理由として,「役割に対する自信のなさ」「責任の重さへの不安」などが挙げられている。また,重要な役割を担う看護管理者であるが,必ずしも必要な教育を受け,能力を備えているわけではないため,看護管理者に求められる役割を十分に果たせているとは言えない。
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