特集 2022年度診療報酬改定のポイント
識者が読む2022年度診療報酬改定
「重症度,医療・看護必要度」の変更から見えるもの—業務負担軽減と看護の質・アウトカムの客観的評価に向けて
林田 賢史
1,2
1産業医科大学病院医療情報部
2中央社会保険医療協議会(診療報酬調査専門組織入院・外来医療等の調査・評価分科会)
pp.376-377
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202147
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2022年度の診療報酬改定では,「重症度,医療・看護必要度」(以下,看護必要度)のA項目から「心電図モニターの管理」が削除されました。本稿では,特に一般病棟用の看護必要度と入院基本料に焦点を当ててお話しします。
今後,急性期から療養型(や在宅)まで看護必要度のようなデータは収集されるとともに,各医療機能に対する政策が,そこで明らかになった看護の質やアウトカムに基づいてつくられていくと思います。エビデンスに基づく透明性の高い医療を実現するために,誠実にありのままのデータを報告する必要があります。
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