実践報告
高度急性期病院の精神神経科病棟における新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ準備—県立広島病院の取り組み
古山 美由紀
1
1県立広島病院看護部(精神神経科病棟)
pp.1126-1131
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202042
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はじめに
県立広島病院(以下,当院:表1)は県の基幹病院であり,救急医療や母子・周産期医療をはじめとする高度医療,災害医療,地域医療支援等を担っている。当院の精神神経科病棟(以下,当病棟:表2)は,身体合併を有する精神疾患患者や全身管理を要する重症摂食障害患者を主に受け入れるという役割を地域で担っている。
当院は広島県の要請により,2020年4月から新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)専用病棟を設置するとともに,精神症状を有する中等度・重症のCOVID-19患者は当病棟で受け入れる方針となった。筆者は看護師長として受け入れ準備を開始したが,精神科病棟における受け入れ体制に関する情報は少なく苦慮した。
現在に至るまで,当病棟の入院対象となるCOVID-19患者の受け入れはなかったが,受け入れるために取り組んだことをまとめたので報告する。
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