病院めぐり
県立広島病院泌尿器科
福重 満
pp.625
発行日 1992年7月20日
Published Date 1992/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900643
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本院は1877(明治10)年公立広島病院として公立学校内(広島市水主町)に創設され,以来本県における公的医療機関として極めて重要な役割をはたしてきたが,1945(昭和20)年8月の被爆により壊滅してしまいました.その後1948年4月,日本医療団広島県中央病院の移管をうけ県立広島病院として現在地(広島市南区宇品神田一丁目)に開設され,今日に及んでいます.地理的に広島市の南部に位置し,海の玄関,宇品港に近く瀬戸内海の島からも患者が多く来ます.今日まで再三の増改築がなされ,現在630床の病院になりました.
1948年4月開設当時から皮膚泌尿器科があり,初代は頼武夫部長,次いで1961(昭和36)年4月より有本忠典部長となりました.1968(昭和43)年4月から広島大学より溝口勝先生が赴任し,主として泌尿器科の患者を担当しました.この頃より慢性腎不全患者に対する血液透析,腹膜灌流が日本でも確立しはじめ,小規模ながら当院でも行われていました.
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