特別記事
看護職の資格活用基盤の強化とは—資格の管理・活用に向けた制度改正と日本看護協会の取り組み
友納 理緒
1
1公益社団法人日本看護協会
pp.1110-1115
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202037
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はじめに
日本看護協会(以下,本会)では従来より,看護職が不足している現状に対し,その改善のため看護職の安定的な人材確保に向けた取り組みを進めてきました。そしてその必要性は,コロナ禍を契機に社会全体の問題として国民にもより一層認識されるようになっています。
人の確保に係る看護職特有の課題として,看護職がライフイベントを契機に潜在化しやすいことが挙げられます。加えて,潜在看護職を正確に把握できないことが,看護職としての能力や経験の有効活用やキャリア構築を難しくしています。今般,デジタル庁の設立など加速する国のデジタル推進政策の流れの中で,看護職の資格の管理・活用に向けた制度が変わろうとしています。
そこで,看護と法律双方の視点から法改正との関連も含め,看護職の資格活用基盤に関する日本看護協会の取り組みについてご説明したいと思います。
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