特集 「面会制限」が患者の意思決定にもたらした倫理的課題 コロナ禍で患者・家族を支援した看護師の経験から
【実践報告】COVID-19が若年がん患者の治療や緩和ケア,在宅看取りの支援に与えた影響
宇野 さつき
1,2
1医療法人社団新国内科医院
2ナースコール株式会社事業部関西準備室
pp.134-135
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201785
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新国内科医院の概要とCOVID-19対応状況
新国内科医院(以下,当院)は,神戸市垂水区で約30年間,地元のかかりつけとして外来診療および訪問診療を行っている。現在は強化型在宅療養支援診療所・在宅緩和ケア充実診療所として,がん,難病,認知症をはじめ,さまざまな疾患を持つ患者・家族の在宅療養支援を提供している。
執筆時点(2020年11月9日時点)では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した患者への対応はないが,発熱や呼吸器症状のある患者については,迅速にPCR検査等の対応ができる地域の病院と連携している。緊急事態宣言が発出されていた期間の前後から,「面会制限」があることを理由に,看取りも含め在宅療養を希望する患者が多く見受けられている。
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