巻頭シリーズ アートとケア アール・ブリュットから受けとるもの・7
外にある者の声に希望を聞く
犬塚 潤一郎
1
1実践女子大学
pp.596
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201620
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アール・ブリュット作品の前に立つとき私たちは,自身の内なる“美”の秩序が揺すぶられるのを感じます。
芸術が追求する“美しさ”は,感性的であるよりは理知的なものであること。それは,西洋では芸術と哲学を同じものに向かう2つのやり方としてきたことにも表れます。アール・ブリュット作品は,そのような西洋的“美”における,“理性”という強力な秩序に闘争を挑んでもいます。
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