—母なるものへの希望—小さき声のカノン

　東日本大震災の発災から満4年が経ちました．被災地の復興が順調に進むことを祈っておりますが，震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故については，がれきの撤去や廃炉にむけた取り組みもまだまだ途半ばの感があります．また広範囲に及んだ放射性物質による汚染への対策も重要な課題です．

　今月ご紹介する「小さき声のカノン」は，以前より原子力発電の問題を積極的に取り上げてこられた鎌仲ひとみ監督の最新作です．