特集 一般病棟における身体拘束をしない看護の実現 入院患者552名の実態調査と質の高いケア事例から考える
—【実践報告】—リエゾンナースと病棟看護師の協働による身体拘束最小化—せん妄の症状コントロールの視点から
新田 和子
1
1前・神戸市立医療センター西市民病院看護部
pp.542-545
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201604
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筆者は,急性期病院のリエゾン・認知症ケアチームに所属するリエゾンナースとして,現場の看護師や多職種との協働のもと,ケアの質向上を担ってきた。本稿では,「多くの看護師がせん妄の予兆を感じとっているものの,対処のタイミングや対処法に差があり,それが身体拘束の選択に影響している」ことに着目し,せん妄の症状コントロールという視点から,身体拘束の最小化に取り組んだ事例を紹介する。病棟看護師が自身のケアの価値に気づけるよう支援するとともに,看護管理者と連携し医師とのよりよい協働を目指した活動である。
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