特集 一般病棟における身体拘束をしない看護の実現 入院患者552名の実態調査と質の高いケア事例から考える
—【実践報告】奈良県立医科大学附属病院の取り組み—夕方の足浴で安眠を促し身体拘束を減少させた取り組み—基本的な看護技術がもたらした価値を考える
池内 勝継
1
1奈良県立医科大学附属病院精神医療センター
pp.538-541
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201603
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どの急性期病院でも,せん妄患者や認知機能が低下した患者が増加している。そのような中,奈良県立医科大学附属病院の内科病棟では,足浴という基本的な看護技術を用いて,身体拘束を減少させた。
本稿では,認知症看護認定看護師として各病棟の高齢者看護を支援する立場から,基本的な看護技術が患者・医療者にもたらした価値を考察する。加えて,患者—医療者の共同行為として苦痛の緩和を目指すこれからの高齢者看護の展望について述べる。
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