特集 一般病棟における身体拘束をしない看護の実現 入院患者552名の実態調査と質の高いケア事例から考える
—【実践報告】南奈良総合医療センターの取り組み—1人ひとりの患者の持てる力を活かすケアが身体拘束減少を導く—勉強会とカンファレンスによる身体拘束解除に向けた取り組み
小林 みゆき
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1南和広域医療企業団 南奈良総合医療センター看護部
pp.534-537
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201602
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老人看護専門看護師である筆者は,2017年に「身体拘束解除のプログラム」を作成し,所属病棟で身体拘束解除に向けた取り組みを開始,現在も継続している。同プログラムは,勉強会と身体拘束解除に向けたカンファレンスで構成している。朝にカンファレンスを実施することで,夜勤帯勤務者の情報を活かしていることが特徴である。
カンファレンスを重ねることで,患者の持てる力を活かすケアが患者の回復につながると看護師たちが気づき,身体拘束の減少につながった。この取り組みについて述べる。
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