特集 一般病棟における身体拘束をしない看護の実現 入院患者552名の実態調査と質の高いケア事例から考える
—【実践報告】脳血管研究所附属美原記念病院の取り組み—経鼻胃管カテーテル自己抜去リスクの高い患者に対する身体拘束解除の取り組み
河端 裕美
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1公益財団法人脳血管研究所附属美原記念病院看護部
pp.529-533
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201601
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脳神経疾患の専門病院である脳血管研究所附属美原記念病院では,2018年の看護部目標に「身体拘束しない看護の実践」を掲げ,筆者をはじめとする専門性の高い看護師が中心となって,身体拘束を第一選択としない看護の取り組みが強化された。専門性の高い看護師と病棟看護師との協働のもと,身体拘束を実施している全事例について,解除ができないか検討を行った結果,身体拘束が減少するとともに,看護師のケアにも変化が生まれた。本稿では,カテーテルの自己抜去リスクが高い患者の事例をもとに,身体拘束解除につなげるための検討のプロセスを紹介する。
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