巻頭シリーズ アートとケア アール・ブリュットから受けとるもの・4
アール・ブリュットがもたらす「まなざし」
アサダワタル
pp.319
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201551
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野宿生活者とのパフォーマンスや肢体障害者との演劇活動を通じて,私は,芸術教育を受けた作家たちのそれとは違う,その人の人生そのものが滲み出る(あるいは,滲み出るしかなかった)表現というものがあることを知った。しかし,それがなぜ自分をそこまで捉えて離さないのか,言語化できないでいた。
そんなときに,アール・ブリュットに出会った。自分の心の中が一気に晴れ渡ったことを鮮明に覚えている。
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