巻頭シリーズ アートとケア アール・ブリュットから受けとるもの・3
アール・ブリュットは分からない
北山 修
pp.207
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201523
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心の病に関する理解や治療の分野で有名な精神分析医,ジークムント・フロイトは,「ミケランジェロのモーゼ像」(1914)というエッセイで,こういう風に書いている。
「たとえば音楽では,ほとんど愉快を感じない。私には合理主義的な,もしくは分析的な素質があり,自分が感動していながら,しかも他方で感動の理由,感動の根拠が分からないままだということに我慢できないのである」
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