特集 30巻記念寄稿特集 30人が振り返り展望する 看護管理の現在・過去・未来
【コラム】むかし編集者いまときどき農夫—『看護管理』創刊時の編集担当者から
林田 秀治
1
1前・医学書院 看護出版部
pp.46
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201484
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出版不況を吹っ飛ばせ!?
創刊30巻! 30年はワン・ジェネレーションとも言われ,また,過去には企業が繁栄を謳歌できる期間はおおむね30年と言われていたようだ。もっとも,現代のように技術革新が激しくなると,社名など“器”はそのままでも事業内容を変えていかなければ到底30年も繁栄が続くことはないのではないか。出版産業もその例に漏れず,電子メディア出現以降の衰退ぶりには目を覆いたくなる。売上はピークだった1990年代中盤のほぼ半分のレベル。とりわけ雑誌では販売部数,売上ともに前年割れが続いた結果,四半世紀でそれぞれ3分の1程度まで落ち込む激減ぶりである1)。
このような業界事情を考えると,『看護管理』が創刊30巻を迎えるのはまさに慶事と言わなければならない。本誌の創刊に携わった1人として,読み繋ぎ書き継いでこられた読者と著者の方々に心から感謝するとともに,若かった頃の自分のように,無い知恵を絞りつつ漸くの思いで月々の発行にこぎつけてきた編集諸氏の奮闘にもエールを送りたい。
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