Nursing Study
熊本県山間へき地の農夫(婦)症症候群の原因
西岡 祥子
1
1国立熊本病院付属高等看護学院
pp.93-96
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912379
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I.はじめに
農夫症は,長野県の佐久平で農民の中にはいって研究されていた若月後一先生が調査により,ことに高頻度を示した“夜間の頻尿”“息切れ。”手足のしびれ“”肩こり“”腰痛"を5大症候とし,そのうち3つ以上の訴えのあるものを,一応,農夫症と定義しており,この原因として過労,精神緊張,栄養不良,寄生虫,寒冷があげられている。
Ⅱ.研究の目的
セッツルメントで春休み,夏休みを利用して地域活動をしていて,農村に腰痛,肩こり,手足のしびれなどを訴える人が多いのを知った。そこでどうして農村にこのような症状(すなわち農夫症)が多いのか多方面から原因を追求し,今後の対策の資料とし,少しでも地域の健康が守られ,また生活の合理化がはかれたらと思って研究にとりかかった。
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