特集 2025年に伝えたい看護 医療の変革期を支えながら,未来につなげる新たなケアの創造を
地域包括ケアシステムの進展に必要となる看護の専門性とマネジメント—職種や組織を超えて人と人をつなげる看護を目指して
平野 一美
1
1磐田市立総合病院
pp.48-51
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200623
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医療の変革期を支える「看護の役割」
⦿私が大切にしてきた看護
看護師資格を取得し,早くも36年が経った。20歳で就職し翌年に結婚,子どもを3人もうけたが,これまで一度もやめることなく働き続けている。看護師2年目に愛知県から静岡県に転居し,25年間浜松医科大学医学部附属病院でお世話になった。大学病院での看護の仕事は楽しく,一度も離職を考えたことはなかった。当時は,今ほど労働環境が整っておらず,仕事と家庭・育児の両立はとても大変だった。それでも続けてこられたのは,看護という仕事がとても魅力的で専門性を高めることに充実感があっただけでなく,患者・家族や同僚から生き方を学び自身の成長を実感することができたからだと思う。
いま,医療・看護の変革期に身を置き,改めて自身の経験を振り返ってみると,看護師として大切にしてきたことは「その人の人生を支える」ということだった。
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