連載 在宅生活を豊かにするシーティング技術・第2回
地域包括ケアシステムのシーティングと多職種連携
木之瀬 隆
1,2
1シーティング研究所
2一般財団法人日本車椅子シーティング財団
pp.372-377
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200864
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はじめに
地域包括ケアシステムでは,医療・介護連携の強化が進められている。介護保険の通所介護ではアウトカム評価,介護老人保健施設には褥瘡発生予防のための管理に対する評価,口腔衛生管理の充実,栄養改善の取り組み,身体的拘束などの適正化なども加わっている。また,「自立支援介護」がキーワードとなり,訪問介護の身体介護では自立生活支援のための見守り的援助として自立支援,ADL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守りなどとなっている。追加では利用者と一緒に手助けしながら行う掃除,例えば,利用者と一緒に手助けしながら行う介助,入浴,更衣の見守りなどが算定可能となっている。筆者らは虚弱高齢者や重度障害のあるクライエントには「起こして座らせるシーティング」がキーワードと考えている。
今回は,車椅子シーティングの福祉用具との関係,評価方法を解説し,地域包括ケアシステムの多職種連携による自立支援介護の例などを紹介する。
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