特集 2025年に伝えたい看護 医療の変革期を支えながら,未来につなげる新たなケアの創造を
強みを活かし,やりたい看護を実現するポジティブな看護マネジメント
中村 真由美
1
1鳥取大学医学部附属病院
pp.35-39
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200620
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地域包括ケアにおける当院の役割
鳥取大学医学部附属病院(以下,当院:表)が位置する鳥取県は,65歳以上の高齢者人口が2014年は29.1%で,全国平均26.0%よりも早く高齢化が進行しており,その対策は喫緊の課題である。医師や看護師の不足,地域や診療科の偏在という問題も抱えており,「継続した医療提供体制の確保に向けた取り組み」が必要となっている。また,医療や介護が必要な状態となっても,「希望すれば在宅で療養できる地域づくり」や「必要な医療を適切な場所で提供できる体制の整備」が重要である。鳥取県では,これらの課題に対する取り組みをまとめ,「鳥取県地域医療構想」1)を策定した。
国立大学病院である当院は,地域の中核病院として関連施設などと連携を深め,高度急性期医療を担う医療機関として地域医療に貢献することを期待されている。
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