特集 2025年に伝えたい看護 医療の変革期を支えながら,未来につなげる新たなケアの創造を
地域医療の質向上に資するスペシャリストの育成
西村 路子
1
1滋賀医科大学医学部附属病院 看護部
pp.40-44
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200621
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はじめに
滋賀医科大学医学部附属病院(以下,当院:表1)は,今年で開院40年目を迎える高度先進医療を推進する特定機能病院であり,地域医療を担う中核病院である。
筆者は,自ら学び続ける姿勢を持ち自律した看護師の育成に努めるとともに,「あたたかい心で,患者さんに満足していただける看護を提供します」を当院看護部の基本理念に掲げ,地域の中核病院として信頼される病院を目指している。そのためにも,誠実かつ高い倫理観を持ち,多様化するニーズに対応できる看護師の育成と,質の高い看護の提供に努めている1)。
当院の看護部キャリアパス2)について,図を参照いただきたい。当院のキャリアパスには,臨床看護教育者コース,看護ジェネラリストコース,看護管理者コース,看護スペシャリストコースの4つのコースがある。どのコースを選択するにも,「クリニカルラダーⅢ」を認定されていることが要件となる。本稿では,主に看護スペシャリストと看護管理者の育成に焦点をあて,述べていく。
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